☆80日間でヨーロッパ15カ国放浪してきた日記☆

2月29日　イタリア5日目


結局、駅近くのユースホテルに泊まることにしました
値段はまずまずだったけど、監獄みたいな部屋
蛍光灯がなぜか青い・・・

2泊分お金を払って、女2人組みにメールで連絡
「ホテル見つからず、駅近ユースホテルチェックイン」と

少し疲れたこともあって、ベットの上でボケーとしていると、
日本人がやって来ました

同じ部屋なのでしょう。
挨拶ぐらいはしておこうと思い話し掛けることに

一言二言話したが、テンションが低い・・・
「何かあったの？」と聞いてみると、
スリに会ったらしいのだ

面白い話なので、この日本人（ゴメン名前忘れた）の体験を
まとめて書きたいと思う

ローマにカラカラ浴場という観光名所がある。
そこから歩いて帰る途中にやられたらしい

いきなり国籍不明の人に写真を撮ってくれと言われる。
でも、周りには一緒に撮るよなモノも無くただの住宅街。
おかしな人だと思ったが、撮ってくれというのだから、撮ることに

そこに、自称警官という２人組みがやって来た。
「お前ら2人何をしている。麻薬でも売買してるのじゃないか？」と
「そんなことはしてない」と言う。

所持品検査をすることになって、国籍不明の人はパスポートと財布を
自称警察官に見せる。その時、ウィンクをして問題ないというサインを送ってきたらしい

仕方がなく見せることになってしまい、
自称警察官が財布のお金を出して調べてる時、
この日本人は抜かれるのではと思い、目の前で見てたらしい

ことなく所持品検査も終って開放されたが、心配になって財布を確認してみると
２万円近く無くなってるのに気づきいた。という話しです

要するに皆さんグルだった話です。そして、自称警察官はマジシャン並の
テクニックを持ってる話しです


この話を聞いたとき、何で財布出したの！と思いましたが、
財布隠して出さなくてもナイフを出されたら、結局盗られるです。
まー運が悪かったねと言いましたが、当本人は運が悪かったと片付けられませんよね。

ごはんでも食べれば落ち着くのではと思い、飯を奢ってあげることにしました。
オレが出来るのはこれぐらいなので。


この日本人は卒業旅行でイタリアを回ってる旅をしてるらしい。
イタリアに着てから、コメを食べてないとわかり「コメ」を食べることに

「コメ」と言ってもここの町だと炒飯ぐらいしかないと思うが、
こんな時はパンではなく、「コメ」の力が必要。

中華街はさっきトラムを探し回って知ってたので、中華料理を食らうことに
炒飯・餃子・エビチリ・ビールなどを頼んで、自分も久しぶりのまともな料理。


腹が一杯になると、この日本人もやっと笑顔になった。
「コメ」のパワーは偉大である
先ほどは言えなかったが、「寝て起きたら、笑い話になるよ」と言ってあげた。

この日本人は結局、朝早くチェックアウトしてしまったので
あれから、まともに話すこともなく別れてしまった。

ただ部屋を出て行くときに、
「放浪さんから貰った「親切」は、誰か困ってる人が居たらその人に返しますね」と言われた。
オレがモロッコで体験した事にかぶる

この夜ホテルのロビーでオレンジを食べながら、ギターを弾いてる外人さんを見ていたら
身長150ｃｍはないだろう小さな日本人女の子が
背丈もありそうな大きな荷物を持ってロビーにやって来た


話を聞くと、これから夜行電車でスペインに行くらしい
スニーカーはボロボロで、色んな所を歩いて来たのだろうと想像がつく。

スリに会った日本人のことも合って、
女の子一人で夜道は危険を感じ駅まで付いていくことに。

何かあった訳ではないが、最後にオレンジを数個渡して
見送って別れた。

見ず知らずの人に飯を奢ったり
出会って挨拶程度しかしてない、名前も知らない人を駅まで見送ったり

"Hello/Goodbye"である。

これが旅の醍醐味でもあるのが、この旅で"Hello/Goodbye"した人は
もう会うことは無いだろうと思うと感傷深くなってしまう

こんなこと考えるなんて、オレも歳食ったのかな・・・

追伸：ビートルズの名曲「Hello/Goodbye」の内容は全然意味違います。


　　
アルバム「Magical Mystery Tour」に収録 「Hello/Goodbye」




「Hello/Goodbye」PV